誤嚥性(ごえんせい)肺炎について(2)

誤嚥性肺炎は飲み込みにかかわる神経が脳梗塞などで障害を受けると、リスクが高まります。脳梗塞をきたしやすい喫煙をさけ、高血圧の人は血圧のコントロールを心がけ、全身の体力を維持しておくことも誤嚥性肺炎の予防に大切です。ふだんから口腔ケアをして口の中の細菌を減らしておくことも大切です。鼻腔内にいる肺炎球菌は誤嚥性肺炎の原因になります。5年間有効な「肺炎球菌ワクチン」は高齢者の肺炎予防にとても有効です。症状は急に現れるというより、じわじわと進みやすく、発熱もさほど高くならないことが多いです。「なんだか元気がない、食欲がないといった場合は要注意。そんな状態で血液中の酸素レベルが下がっているようであれば、肺炎を起こしている可能性が高いです。高血圧の薬の一つ「ACE阻害剤」(カプトリル、レニベース、タナトリル等)には咳をしたり、飲み込んだりする作用がありす。誤嚥性肺炎の予防効果が期待できます。逆に睡眠薬や抗精神薬は飲み込む力を落とし、肺炎につながりやすいので注意が必要です。